【報告】「こどもの福祉機器展 ~チャレンジドフェア2023~」を開催しました!
愛知県理学療法士会では、愛知県作業療法士会と愛知県言語聴覚士会と共同で、年に1回“こどもの福祉機器展 ~チャレンジドフェア~”(以下、チャレンジドフェア)を開催しています。
チャレンジドフェアは、40社ほどの福祉機器メーカー・補装具業者などにご協力いただき、障がいのあるお子さん向けの福祉機器を展示し、実際に試乗などして頂けるイベントです。
展示される福祉機器の種類は、車椅子・姿勢保持具・歩行器・コミュニケーション機器・介護用食品・衣服・寝具・介護用リフト・スロープなど多岐にわたります。
コロナ禍で一時中断しておりましたが、昨年度(令和4年度)から再開し、本年度も令和5年10月7日(土)、8日(日)にあいち健康プラザにてチャレンジドフェア2023を開催いたしました。
来場者は1000名を超え、コロナ禍前の活気を取り戻しつつあります。
まだ参加したことがない業者からの出展希望の問い合わせもあり、将来的にはさらに規模が大きくなる可能性があります。
チャレンジドフェアでは、実際の福祉機器を試しつつ、メーカーや業者のスタッフから直接説明を聞くことができます。
また、お子さん・ご家族に担当のセラピストが同伴していることも多いようで、お子さん・家族、セラピスト、業者の3者が協力して、それぞれのお子さんに合った補装具を検討しています。
お子さんにとっては自分に合った補装具を探せますし、セラピストにとっても福祉機器の知識を深める良い機会です。
業者の方々からも、製品をユーザー本人とその担当セラピストに直接紹介できる機会として好評を頂いております。
お子さんの成長を願う仲間として、セラピストと業者スタッフが協力できることは大変喜ばしいことです。
また、今年の会場には岡山県理学療法士会の先生方が、福祉機器業者から勧められたとのことで、視察にいらっしゃいました。
福祉機器の試乗・デモンストレーションに立ち会ってみると、お子さんや親御さんが福祉機器に何を求めており、どこに不足を感じているかを実感できます。
メーカーの皆さんがどのような想いと工夫をもって製品を具現化しているかも知ることができます。
このような場面に同席しないのは、小児リハビリや療育の専門家を自負する理学療法士にとって、もったいない限りです。
是非とも多くのセラピストにご参加頂き、お子さん・親御さんや業者の方々とディスカッションをして頂きたいと願っております。
学会や講習会とは一味違った有益な知識・情報が得られるのではないでしょうか。
セラピストの先生方におかれましては、今後ご参加される際には、遠巻きに補装具・福祉機器を眺めるだけでなく、積極的に製品に触れ、メーカー・業者の方々とコミュニケーションを図られることをお薦めいたします。